志留波阿連の踊りを、パートごとに紹介します。

 

高張り提灯

先頭には「高張り提灯」がいます。

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高張り提灯は連の象徴ともいえるものです。
常に連の先頭を進んでいるので、観客席から見ていると一番最初に見えて来ます。
名前を知っている連や、お目当ての連の提灯を見て、期待と興奮でわくわくするようになったら、立派な阿波おどりフリークといえるでしょう。
志留波阿連の高張り提灯は、長さを調節することができ、もっとも長くすると5mくらいの高さになります。
ごくまれですが、条件が整えば、高張り提灯を振り回して踊る「高張り踊り」を披露することもあります。広い場所で風が弱いなど、諸条件が合えばめずらしい高張り踊りを見ることができるかもしれません。

 

看板踊り

続いてやって来るのが、志留波阿連を背負っている「看板踊り」です。

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志留波阿連の男踊りは皆、ソロ踊りを目指しています。
見ている分には、とても簡単そうに見える阿波踊りですが、実際にやってみると、これが意外と難しいもの。一人前の踊り手になるだけで、何年もかかります。
そんな中から、何年もかかってソロをとれるようになった人たちが、このゆかたを着た看板踊りのメンバーなのです。
名人芸ともいえる、ひとつひとつの手さばきや足さばきにぜひご注目ください。

 

ちびっこ踊り

3番目に現れるのが、未来にすばらしい踊り手になることが期待される「ちびっこ踊り」の踊り手たちです。

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志留波阿連では、たとえかわいらしい子どもであっても、しっかりと振り付けを踊れなければ、お客さんの前で踊ることはできません。そのため、子どもたちは一生懸命練習し、皆さんの前に立っています。こうした子どもたちがずっと阿波おどりを続けていくことで「未来のスター」となり、志留波阿連を、そして高円寺の阿波おどりという文化を継承していくことになるのです。

子どもたちが志留波阿連のスターとなれるよう、応援しながら見ていただけるとうれしいです。

 

女踊り

続いて4番目にやって来るのが、艶やかで品のよい「女踊り」です。

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女踊りは、阿波おどりの囃子言葉にある
♪♪「踊り踊らば、しなよく踊れ。しなの良いのを嫁にとれ」♪
という言葉のように、一人ひとりがしなよく踊ることを目指しながらも、全員の動きが美しく揃う団体美を目指しています。
平成元年に徳島県阿波踊り協会所属の「みやび連」と姉妹連の提携を結んでから、、一番変化したのが女踊りです。昭和の時代の志留波阿連の女踊りに比べて、現在は女性らしい艶やかさと躍動感を持つ踊りへと変わってきました。特に、流し踊りの最初と最後に披露される、志留波阿連ならでは飛び踊りは必見です。

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集団美の良さと、一人ひとりの技の巧みさの両方をご堪能ください。

 

男踊り

その後ろ、5番目には、ハッピを着た威勢のいい「男踊り」が登場します。
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男踊りの見どころは、なんといっても踊り手一人ひとりの個性です。
「看板踊り」で紹介したゆかた踊りも個性を生かした踊りを目指していますが、ゆかた踊りは味を、ハッピ踊りは勇壮さを目指して、それぞれ個性と技を追求しています。
ルーキーから10年以上のベテランまで、年齢もキャリアもさまざまな踊り手たちが、元気に力強く踊るさまは、迫力満点で見応えがあります。

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お囃子

そして、最後に構えるのが「お囃子」です。

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阿波おどりのお囃子は、鳴り物を持ったまま練り歩きます。どこの連でも通常、連の一番最後に着いて、踊り手たちの踊りを盛り上げていきます。
志留波阿連のお囃子は、笛・三味線・鉦(かね)・〆太鼓・樽太鼓・大鼓(おおかわ、つづみの大きい太鼓)・大太鼓の7種類です。鉦の音に合わせて、テンポが早くなったりゆったりになったりと変化していきます。
踊り手はもちろん、聞いている人たち皆がつい身体を動かしてしまいたくなるような、迫力のある志留波阿連のお囃子をぜひご堪能ください。

 

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